

英国放送協会(BBC)は今年、中国の中学校教師5人を、英国ハンプシャーにあるトップクラスの公立中学校Bohunt Schoolに招き、「中国式授業」を実施した様子をドキュメンタリーにまとめた。英国の学生は、スパルタ式の中国人教師の授業に付いていけず、泣きだす学生もいた。その様子は、8月4日にBBCで放送されるドキュメンタリーで明らかになる。
■英国式VS中国式 効果的なのは?

BBCは今回、「英国の学校を中国化」という研究プロジェクトを実施。Bohunt Schoolに授業時間や休憩時間などを全て中国の学校と同じにし、全ての授業を中国人教師が担当する「中国実験クラス」を開設し、その一部始終をカメラに収め、ドキュメンタリーを製作した。
ドキュメンタリーでは、中国人教師5人が、クラスの13-14歳の英国人学生50人を教え、その他のクラスでは、普段どおり、英国人教師が学生を教えた。そして、1カ月後に、それぞれの学生に数学や自然科学の試験を受けてもらい、どちらの授業方式が効果的かを分析した。その結果は、ドキュメンタリーで公開される。BBCは、同プロジェクトを通して、中国のハイクオリティの基礎教育を使って、英国の学生を教えることができるかに迫っている。
■気が散りがちな英国の学生

言葉は問題にならないものの、中国と英国の学生の違いに、中国人教師は驚きを隠さない。同ドキュメンタリーでは、中国人教師が気をそらす英国の学生らに、「話を聞きなさい」、「頭を回転させて」、「しゃべらない。質問しない」と怒るシーンが何度もある。
南京市から来た教師李愛雲さんは、「自分の気持ちを抑えないと、パニックになってしまいそうになったこともあった。クラスで授業を聞いているのは半分ぐらいで、後の半分は何をしているのか分からなかった」と苦労を語る。
その他、体育の授業でも、英国の学生2人が中国式の競争意識の高い授業に付いていけず、泣き出してしまう場面もあった。
■高い福祉制度があだに?

英国の学生がこれほど無規律であることについて、教師らは、「英国の高い福祉制度が原因」と口を揃える。
ドキュメンタリー撮影に参加した教師・魏照さんは、「これら学生達は、将来仕事をしなくても、お金が手に入る。生活の心配が全くない。一方、中国の学生は、一生懸命勉強して、仕事をしなければ、将来家族を養えないことを知っている。英国政府が福祉を削減すれば、状況は大きく変わるだろう」との見方を示す。
■英国のネットユーザーは中国人教師を支持

中国人教師の教え方に、BohuntSchoolのNeil Strowger校長は、否定的な態度を示し、「当校の学生は、中国人教師が言っているように、だらだらしているわけではない」と語る。しかし、英国のネットユーザーは、中国人教師の見方に、肯定的な姿勢を示している。
例えば、あるネットユーザーはSNSに、「中国人教師は正しい。英国の教師は教師らしくない。一方の学生も学生らしくない。英国政府はこの責任を負わなければならない」と書き込み、4600以上の「いいね!」が寄せられている。
また、「私自身も教師」とするロンドンのあるネットユーザーは、「学生は、客が来ると態度が良くなるはず。校長が学生の代わりに言い訳しているのが大きな問題」と指摘している。
その他、ある外国人ネットユーザーは、「私は、英国人でも、中国人でもない。でも、自分の子供が英国で基礎教育を受けることは望まない。中国の教師が言っていることは正しい」との見方を書き込んでいる。
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