

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が24日に発表したばかりの、同競技大会のエンブレムに「盗作疑惑」が上がっている。ベルギー東部リエージュ在住のデザイナー、オリビエ・ドビさんがこのほど、交流サイト・フェイスブックに、自身が製作したベルギー東部のリエージュ劇場のロゴが、東京オリンピックのエンブレムと「驚くほど似ている」と投稿したのだ。
五輪エンブレムをデザインしたのはアートディレクターの佐野研二郎さん。TOKYO(東京)、TEAM(チーム)、「あした」を意味するTOMORROWの「T」をメインのイメージとしたもので、すべての色が集まることで生まれる黒、赤は一人一人のハートの鼓動を意味しているという。
エンブレム発表後、ドビさんは友人からメールで、トビさんがデザインしたリエージュ劇場のロゴと似ていると告げられたという。
比較してみると、確かに、酷似しており、どちらも「T」に見える。違いと言えば、リエージュ劇場のロゴは黒と白を基調としているのに対し、東京五輪のエンブレムは、黒を主体とした「T」の右上に赤い丸が加えられている点だ。
ドビさんは29日、共同通信の取材に「盗用されたのか、着想を与えたのかは判断できない」とした上で、「弁護士と対応を協議している」と述べた。
「盗作疑惑」に対して、東京五輪組織委員会の高谷正哲・戦略広報課長は、「国際的な商標登録の手続きを経てエンブレムを発表している。そのため、特に懸念はしていない」とコメント。「疑惑」を間接的に否定している。
五輪開催準備をめぐって、組織委員会が気まずい思いをするのはこれが2度目。メイン会場となる予定の新国立競技場建設計画をめぐって、国民から「費用が高すぎる」との声が上がり、日本政府は最近、コスト削減のため計画を「白紙に戻す」と発表したばかりだった。
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