

「中国の高級品の中古市場は非常に大きい。しかしスタートが遅かったため、規制や鑑定の制度がきちんと整備されておらず、発展の妨げとなっている」。10月11日、日本の鑑定士である高橋範明氏が武漢市の招きを受け、高級品の見分け方の講義を行なった。同日、江城ハニ族イ族自治県には高級品の熱狂的ファンが中古名店に集まり、高橋氏の専門講座を聞き入っていた。
高級ブランドが武漢に次々に入ってくるのに伴い、高級品を購入する人も次第に増加し、大量の中古高級品が流通分野への参入を待ち構えている。しかし、自分で持て余している高級品の利益をどのように最大化するかという問題は所有者の悩みのタネになっている。現地のブランド品取り扱い店の招待で、日本のシニア鑑定士である高橋氏が武漢で講座を開き、熱狂的ファンたちに無料で高級品の見分け方を伝授した。

高級品の見分け方について解説する高橋氏
高橋氏は高級品鑑定業界で十数年の経験を持ち、日本の高級品鑑定業界ではある程度の権威を持っている。欧米と日本の整備された中古の高級品市場と比べると中国は全世界で最も大きな高級品購買国だが、中古の高級品市場が発展している都市は香港を除いて、北京や上海などの少数の発達地域などに限られている。

本物と偽物のエルメスのバッグを展示する店(左が正規品、右が鑑定士が鑑定した模倣品)正規品の市場価格は約10万元(約189万円)
「日本の中古高級品業界は十分に発達しており、規定や鑑定制度は整っている。政府は民間による偽造行為を厳しく処罰している。偽造コストが非常に高いため、うかつに足を踏み入れる人は少ない。大部分の模造品は韓国や中国からのものだ」と高橋氏。中国の中古高級品市場の現状については、「武漢さらには中国の中古高級品市場はまだ始まったばかりで、前途は開けている。しかし二次流通分野は様々なものが混ざっており本物と偽物を見分けるのは難しい。この局面を打開するには、早急に規制と鑑定制度を整備する必要がある」と、ずばり核心を突いた。

エルメスの正規品のクロコダイルバッグ。両方合わせて80万元の価値(約1500万円)
中古名店の呉瓊店長は「現地で流通している中古の高級品の多くは女性が持て余している品物で、そのほかは、お店が国外に出国した時、逸品を買い集め持ち帰ったもの。中でも中古品で最も人気があるブランドはエルメスとシャネルで、消費者層の多くは会社員に集中しており、一部は学生となっている」と話す。続けて「店で顧客登録している最年少客はたった12歳。彼女はシャネルのミニバックを特に気に入っている」と笑いながら語った。

さらに呉店長は「中古品は安いなんて思ってはいけない。時に我々は正規販売店より高く売っている。一部の顧客はコレクションのためならコストは惜しまない。現在、武漢で中古の高級品を売買する資金力があるのは5軒に満たない。比較的好調な店は毎月100数件の中古の高級品を売買しており、年間売上高は数千万元になる(1元=約18.9円)」という。
本微信号内容均为人民网日文版独家稿件,转载请标注出处。


