

微信(Wechat)デマ発見器と微信セキュリティセンターは24日、報告書「2015年度の十大デマ」を発表した。「微信モーメンツ(朋友圏)の参加人数制限」「ハネカクシ(甲虫の一種)を叩くとこちらの命が危ない」「銀行カードの暗証番号を逆さまに入力すると警察に緊急通報が行く」などのデマがランクインした。
【2015年度十大デマ】
真相:ネット上で広まった「微信モーメンツの参加人数制限」および関連情報は、事実ではなかった。微信側も、関連事項の説明文で、類似機能やルールについて言及したことはない。
真相:ヒトの皮膚が少量のハネカクシの毒液に触れると、皮膚にポツポツ、線状や円状の炎症が生じる。大量の毒液に触れた場合は、その部位に水膨れや赤い腫れが生じる。すぐに適切な手当てをしないと、深刻な皮膚感染や潰瘍ができる場合がある。だが、通常では、死に至ることは考えられない。
真相:警察および銀行に確認したところ、「銀行カードの暗証番号を逆さまに入力すると警察に緊急通報が行く」という噂には根拠がなく、全くのデマということだ。ATMは、あらかじめ設定された暗証番号を顧客がキーボードで順番通りに入力した時だけ正しい番号であると認識し、他のいかなる組合せも正しいとは認識しない。暗証番号の入力を3回続けて間違った場合、自動的にロックされる。暗証番号を逆さまに入力しても、そもそも何の意味もない。
真相:これらの飲料と白血病との直接的な関係を解明した研究は、医学界に現時点で存在しない。また、これらの飲料には、本来ボツリヌス菌は含まれていないが、保存や輸送のプロセスで飲料に混入する可能性はある。また、ボツリヌス菌が混入した食品や飲料を摂取した場合、急性胃腸炎になるケースがほとんどで、白血病を引き起こすことはあり得ない。
真相:この情報は事実に反する。この見出しは衝撃的だが、内容は全く見当はずれだ。投稿によると、範氏の銀行カード情報が盗まれたのは、携帯がウイルスに感染したからであって、銀行カードと微信ウォレットの紐付けが原因ではない。
真相:調査の結果、写真に写っている幼い女の子は河南省鄭州の出身で、2011年に撮影されたものであることが分かった。これは、子供の行方不明事件をめぐる典型的なデマであり、どんどんと枝葉がついて噂が広まったにすぎない。行方不明となった場所と連絡先電話番号が違うだけで、内容と写真は全く一致している。
真相:2009年以降、北京、上海、湖北、山西、江蘇など各省・市の自動車掲示板で、東北訛りの言葉を話し、遼陽市ナンバーのジープを運転する人物が、路上で通行人に「軍用望遠鏡」を売るのを目撃したという投稿が相次いだ。この噂について、北京、蘭州、済南各地の警察は軒並み、事実に反すると打ち消した。
真相:国内で「パラベン」と呼ばれている防腐剤または殺菌剤は、各種防腐剤の総称として使われている。国家の認可を受けた製品であれば、パラベンの含有量は合理的な範囲内であり、パラベンと乳がんの発生との関係性は、医学界で確認されてはいない。入浴剤に含まれるパラベンに発がん性があるという噂は、まったく科学的根拠を欠いている。
真相:豆乳など天然の大豆を原料とした食品にはエストロゲンが含まれていることは間違いない。だが、その種類は、植物性エストロゲンである大豆イソフラボンで、含有量もそれほど高くなく、体内のエストロゲンの全体レベルを変えるほどの量ではないことから、乳がんや卵巣がんなどホルモンと関わりが深いがんを患う患者に影響を及ぼすことはあり得ない。また、植物性エストロゲンと女性体内のエストロゲンレベルとは、双方向の調節作用が働くことが研究から明らかになっている。体内のエストロゲンレベルが低い時、大豆イソフラボンはレベルを上げる効果を持つ。体内のエストロゲンレベルが高すぎる場合は、大豆イソフラボンはレベルを下げる役割を担う。まとめると、豆乳など豆加工製品そのものが乳がん罹患の原因となることはあり得ず、反対に、乳がんの発生リスクを下げる作用を備えており、乳がんから女性を護るのに役立っている。
真相:中国人力資源・社会保障部(人社部)社会保障研究所の金維剛所長は、SNSなどで「定年延長制度のタイムテーブル」なるものが出回っている件について、次の通り指摘した。
このタイムテーブルは全く正しいものではない。定年延長制度政策は今まさに「制定段階」にあり、より穏当な計画案を採用すべきだ。定年延長制度の実施スタートは、このタイムテーブルで示されている「2019年」ではなく、早くても2022年となる見通しだ。また、制定中の定年延長計画では、「ゆっくりと進み、段階的に最終目標に達する」との方針にのっとり、毎年、数カ月ずつ退職年齢を引き上げるにとどめる。新制度スタート1年目で、対象となる全員の退職年齢が1年引き上げられるという訳ではない。
本微信号内容均为人民网日文版独家稿件,转载请标注出处。


