

世の中がいろいろ変われば、美人のあり方もいろいろになる。「世界一小柄なミス・ワールド」と言われ、今は北京大学で学んでいる板垣真衣さんも、そんな個性的な美人のひとり。身長は152cmと小柄ながら、ミス・ワールド日本の審査員特別賞を受賞。北京大学で学ぶ傍ら、11の資格を取るなど、小柄な体からは想像できないエネルギーに満ちている。
身長152cmは、ミスコンやモデルの世界では理想的なサイズとは言えない。それどころか障害にもなり得る。だが真衣さんは「夢は捨てない」と努力し、数々の障害を克服してきた。ミス・ワールド日本での受賞は「史上最小柄」の快挙である。

2013年のミス・ワールド後、東京タワーで開催されたファッションショーにも参加した。日本をテーマにファッションをデザインするものだが、ほかの受賞者は招かれてステージに立つことになったのに、真衣さんは身長が原因でこの招待を受けなかった。真衣さんはこれにも負けず、アシスタントを申し出て雑用を引き受け、辞書を引きながらデザイナーと英語で交流し、デザイナーが登場するフィナーレのステージに、それまで見せられなかった衣装で立つことに成功した。
2013年の夏には、「スリランカフェスティバル」のボランティアも務めた。舞踊者の舞台裏で手伝いをしたほか、スリランカの伝統文化や飲食文化の日本人への紹介も行った。ミス・ワールドになった後、真衣さんはこうした交流活動への参加を続けてきたのは、日本と他国との文化交流促進に貢献したいとの思いからだ。

中国の伝統文化が好きだった真衣さんは、日本で大学を卒業後、歴史のある名門大学・北京大学で中国語を学ぶことを選んだ。留学してからの一年で多くの資格も取り、北京大学で優等生の女神として知られるようになった。
大学まで地下鉄で1時間かかるという真衣さんは、毎朝6時に起きてシャワーを浴び、朝食を取って、7時半前には家を出、大学へ急ぐのだという。

ミス・ワールドとしての真衣さんは、セルフイメージや身繕いへの気遣いは人一倍だ。日本で学生だった頃、美容・化粧の専門学校に通ったこともある。出かける前にはばっちり化粧する。日本では、女性の化粧は出かける時の最低限の礼儀でさえあると言われる。だが真衣さんは家に一人でいてもきちんと化粧し、ぴったりとした服を着て生活しているという。

北京大学の期末試験も1月に終わったという真衣さんの顔は晴れやかだ。4歳から書道を習ったという漢字が得意な真衣さん。北京大学では世界各地の友人と知り合う機会を得た。北京での学びと暮らしの日々は、真衣さんの忘れられない思い出になったという。
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