日本旅行では、ショッピング以外に、日本にしかない美食や文化を楽しめるのも魅力。中でも、各地の特色が詰まっているのが「駅弁」。現地の新鮮な特産品を食材にし、色彩豊かで、栄養バランスもいい。
日本の電車旅行で欠かせないのが「駅弁」。流れる車窓の景色を楽しみながら食駅弁を食べれば、長旅も楽しい時間になるだろう。「駅弁」の旅に出かけてみよう！
石狩鮭めしは1923年から発売のロングセラー商品。北海道ならではの海鮮を使っている。鮭飯の上にいくらがたっぷりのり、見るだけでよだれが出てきそうだ。
三方を海に囲まれた青森県は、バラエティ豊かな食材の宝庫。ふじリンゴ発祥の地で、特産は海鮮とリンゴ。青森味づくしは、青森名産の素材をふんだんに使っている。
仙台は、中国近代文学の巨匠・魯迅が留学した場所で、中国人にもよく知られている。神戸牛と同じく最高級ブランド牛である「仙台牛」も有名で、「牛タン」が仙台名物。そのため、仙台駅では網焼き牛たん弁当が売られている。炭焼きの牛タンの香りとその味は最高だ。
千葉県も三方が海に面し、入り組んだ海岸線は、豊富な種類の魚介類の宝庫と言われている。ハマグリの串焼きがゴボウの炊き込みご飯の上にのっているのが100年以上の歴史を持つ千葉駅の名物「やきはま丼」だ。
簡単な名前だが、そのルーツは1934年にまでさかのぼり、東京一帯の駅で販売されている。当時、物資が不足していた日本で、鶏肉、醤油、野菜などを一緒に煮ると、香りがよく、とてもおいしくなることが発見され、ロングセラー商品となった。
日本で最も多く製造・販売されている駅弁とされる。1908年に誕生した。横浜には日本さらにはアジア最大の中華街があり、シウマイは日本でも人気の中華料理の一つ。シウマイ弁当の最大の特徴は、全てのおかずが一口サイズになっていることで、手が込んでおり食べやすい。
「ますのすし」を作っている「源」は1908年に創業した老舗。何か影響力のあることをしたいと考え、富山名産の押し寿司を駅弁とした。鱒すしが、笹で包まれている「ますのすし」は、ロングセラー商品で、今でも需要に供給が追い付かないほどの人気だ。
日本はカニの漁獲量が多い国。中でも、福井県の越前がには「冬の味覚の王様」と言われる。その、独特の風味を言葉で表すのは難しく、皇室献上品になっている。手の込んだ容器に、カニの内臓をほぐして炊き込んだ混ぜご飯を入れ、カニの身を敷き詰められている。甘い酢の香りが、海風をほうふつさせ、蓋を開けたとたん幸せな気分になる。
名前の通り、八角形のパッケージに入っているのが特徴。量も他の駅弁に比べて多い。調製元だった業者が破産してしまったものの、ファンらの強い要望で、2011年に復活した。
岡山県と言えば桃太郎ゆかりの地。そのため、岡山駅は1970年代から、桃太郎にちなんだ駅弁を販売している。岡山県の郷土料理バラ寿司の具は、生の物も使われるが、弁当には適していないため、焼いたアナゴや煮たエビなどが載っており、栄養満点で非常においしい。
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