

中国のネット上ではこのところ「中年少女」が人気ワードとなっている。あるネットユーザーが微博(ウェイボー)に、「中年少女」の5つの特徴として、▽好きな色はピンク▽抜け毛に悩んでいる▽ショッピングサイト・淘宝が好き▽健康のことを考え始めている▽若いイケメンと恋愛したがる---と書き込んだところ、微博から微信(Wechat)の公式アカウントへ、さらにモーメンツへと次々に転載され、大きな話題となっている。ネットユーザーからは「全部私にあてはまっている」や「やられた。図星だ」といった声があがっている。こうして中国において「中年少女」という新ジャンルが誕生した。
「中年少女」という言葉の流行は、人々のどんな心理を反映しているのだろう?南京12355総合サービスセンターのカウンセラー・文清さんを取材した。

90後(1990年代生まれ)は、様々なレッテルが貼られた世代だ。「空の巣青年」から始まり、その後すぐに、「抜け毛」が大きな話題となり、髪の毛がうすくなっていくことを心配し始めている。そして、「脂ぎった中年男性」という言葉が流行し、最近ではまた「中年少女」と「仏系青年」という2つの新ジャンルが誕生した。ネット上の書き込みを見ると、アラサー・アラフォー世代であっても、青春真っ只中の20代前半であっても、「中年少女」という言葉に対する理解が人によって異なっているものの、共感を覚えている人が多い。

このような新しいジャンルを生み出して特定のグループを作るのは、ほとんどが自分をネタにしたりする遊び心に端を発しており、実際にそうであるというわけではないだろう。ただ、こうすることで、ストレスを解消し、気分転換しようとしているのかもしれない。
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