先ごろ故宮クリエイティブグッズが発売した「格格」人形。この中国の伝統的な容姿をデザインした人形が淘宝オフィシャルサイトで599元（約1万円）で売り出された。
故宮クリエイティブグッズは、この人形は清代の衣装を身につけた初めての人形であり、出来る限り清朝の格格（お姫様）のイメージをリアルに再現することに務めたとし、将来的に異なる王朝のお姫様や衣装といったグッズも販売するとしていた。
今回売り出された「格格」人形は全部で3種類のデザインがあり、いずれもその身長は27センチで、人形のボディと頭を動かすことができる。人形は発売と同時に数多くのネットユーザーから高い評価を受け、瞬く間に100体以上が売れた。
しかし、同時に一部のネットユーザーからはこの人形のボディ部分が海外のあるブランドの人形と酷似している点が指摘された。
この件に関し、故宮の淘宝ショップは直ちに「この人形の販売を即刻停止し、すでに販売済みの人形に関しても全商品回収いたします」と発表。
その説明によると、「この商品は故宮の人形であり、頭部デザインは故宮のデザイナーが手掛け、3年の月日をかけてようやく完成にこぎつけており、市場に同じデザインが存在する可能性はゼロ。しかし、ボディ部分は提携工場が知的財産権を所有する汎用型のデザインで、故宮はこの権利を授権されてこのボディパーツを使用しました。しかし商品を販売したところ、非常に多くの方々からありがたい意見を頂戴し、この人形のボディ部分は海外のあるブランドの人形と酷似していると判断しました。そのため、故宮はこの人形の販売を即刻停止し、すでに販売済みの人形に関しても全商品回収いたします。そして人形のボディ部分については改めてデザインする予定です」とした。
この故宮淘宝ショップの迅速で真摯な対応に、ネットユーザーたちは「問題が生じたらすぐに対処する。これこそ文化ブランドを立ち上げる態度と言える」といった称賛のコメントを次々寄せ、多くのネットユーザーが「格格」人形が再発売されることを期待しているとした。
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