

重慶市九竜坡区楊家坪工商所の職員ハンドブックには1匹のネコが職員として記載されている。ネコの名は「黄ちゃん」。ネズミ退治における傑出した能力で人気者になっているだけでなく、さらには「日常業務」で人々の「仲裁役」という仕事も担っている。

職員たちは黄ちゃんにワクチンを打ち、基本的なしつけをすると、穏やかな性格の黄ちゃんはたちまち人々に慣れていったという。工商所では毎日のように仲裁が必要な案件が数多く持ち込まれる。責任感の強い黄ちゃんは「本業」のネズミ退治を終えると、自ら進んで仲裁役を引き受けるようになった。仲裁にやって来た人がイライラしたり、言い争いになりそうになると、黄ちゃんはスッとその人たちの足元に体を寄せ、まるで「喧嘩しないで。落ち着いて」と言わんばかりに、なだめにかかる。黄ちゃんというこの可愛らしい仲裁役のおかげで、仲裁にやって来た人も落ち着きを取り戻し、話し合いを進めることができるのだという。黄ちゃんはその勤務態度の素晴らしさと真面目さから、親しみを込めて「みんなの小さな仲裁役」と呼ばれている。




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