多くの外国人にとって中国は、土地が広く資源豊な、歴史ある国で、その名勝旧跡が中国を理解する窓口になっている。中国旅行が世界で人気となるにつれ、中国にやってくる外国人観光客の数が年々増加している。では、外国人に最も人気の中国の観光地はどこなのだろう？
英国：40％「万里の長城に一度は行ってみたい」
英国でも中国旅行は人気。ある調査では、多くの英国人が中国に行ったことがあると答え、うち、北京、上海、杭州、広州、香港などの都市が最も多かった。新疆維吾爾（ウイグル）自治区や西蔵（チベット）自治区、青海省など西部地域に行ったことがある英国人もいた。中国の美食のうち、英国人に最も人気なのは、北京ダックや春巻き、広東省の飲茶などだった。英紙「デイリー・メール」の昨年の記事で引用されている調査によると、旅行愛好家の40％が万里の長城に一度は行ってみたいと答えた。
ロシアでは海南省三亜市への旅行が人気
多くのロシア人観光客に海南省三亜市が人気だ。その理由について、ロシア連邦観光庁の副長官は、「ロシア人にとって、温暖な気候で砂浜が広がっているというのが海南省のイメージ。寒いロシアで暮らす人々は、海南旅行に特にあこがれている」と分析している。ロシア現地の旅行社が提供するデータによると、ロシア人の80％以上が海南旅行について聞いたことがあり、特に三亜市が人気だ。
米国人には宋城、万里の長城、兵馬俑、ポタラ宮が人気
ある調査では、若い米国人には、ロッククライミングや登山、スキー、スキューバーダイビング、狩猟など刺激的なスポーツが人気。宋代(960-1279年）の街並みを再現するテーマパーク「宋城」（杭州）も、中国ならではで、若い米国人に人気だ。また、米国人は、東洋のミステリアスな歴史や文化に触れたいと思っており、万里の長城や兵馬俑、ポタラ宮、チベット高原などが人気で、自然遺産や絶滅危惧種となっている動植物に対する保護意識が非常に強い。
カナダ：北京や上海が主流 四川や雲南も人気上昇中
カナダ・トロントの複数の旅行会社を対象にした調査では、北京や上海を含むツアーが人気。また、四川省や雲南省なども人気が上昇している。最も人気なのは北京や西蔵、上海、桂林市(広西チワン族自治区)などの定番都市を訪問する観光商品で、雲南省やシルクロード、西蔵、四川省、張家界市(湖南省)などを訪問する商品も日に日に人気となっている。
韓国人には張家界が特に人気
調査によると、韓国人観光客には、奇観やスリルある観光地が人気。特に、険しい峰が連なるカルスト地形の奇観で知られる張家界が人気だ。張家界景勝地を訪れる中国大陸部外観光客のうち、韓国人が63.37%を占め、2位の台湾の21.66%を大きく上回っている。
日本人には上海が人気
日本人観光客には都市部の観光地が人気で、うち上海が最も人気。14年に、上海を訪れた日本人観光客の数は延べ82万8千人に達したという。
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