
過去に日本進出したスターたちを紹介する。

プロデューサーの張紀中が2006年に制作した時代劇ドラマ「神鵰侠侶」に出演した劉亦菲はヒロインの小龍女役を演じ、人気を博した。そしてその年、劉亦菲は日本のソニー・ミュージックレコーズと契約を結び、ファーストアルバム「劉亦菲」を中国国内、香港地区、日本でリリース。また1年間日本で歌やダンスを学んだほか、日本での人気を得るため、「神鵰侠侶」も日本で放映されたが、結果は振るわず、最終的に中国に帰国した。

陳好はドラマ「粉紅女郎」で「万人迷」という名前の女性を演じて、一躍有名となったほか、主演映画「山の郵便配達(原題: 那山、那人、那狗)」が日本で高い興行収入を記録したほか、同じく日本でも上映された主演映画「求求你表揚我(映画祭邦題:どうぞ私に栄誉を!)」も高い評価を得ており、東京国際映画祭の最優秀女優賞にノミネートされた。2007年には日本で初の日本語アルバムをリリースし、日本でサイン会を開いた初めての中国人アーティストとなった。しかし最終的には日本進出に失敗し、中国に帰国している。

金城武は日本国籍だが台湾地区で生まれたため、誤解されることが多いようだ。金城武は中日のハーフで、台湾生まれであることからかつて林志穎(ジミー・リン)、呉奇隆(ニッキー・ウー)、蘇有朋(アレック・スー)と「台湾四小天王」と呼ばれていた。その後、香港で活躍して人気が出て、日本にも進出。現在では日本に定住しており、金城武は中国から日本へ進出し成功したスターと言えるだろう。

イケメン俳優の胡兵もかつて劉若英(レネ・リウ)らと出演したドラマ「粉紅女郎」で人気がでたものの、一時期人気が低迷した時期があり、日本進出を試みた。日本では「華流天王」と呼ばれ、その優れた容貌は多くの日本人の関心を集め、2009年には日本人女優の鈴木杏とドラマ「遥かなる絆」で共演。2011年に中国に帰国することを正式に発表している。

徐若瑄は台湾で早くからモデルとして活躍していたが、活動に行き詰まり、1995年に日本に進出。南々見狂也(南原清隆)と天山(天野ひろゆき)とブラックブスケッツを結成し、日本テレビのバラエティ番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」の中で、ポケットビスケッツと度重なる対決を繰り広げた。1999年にはシングルアルバム「Bye-Bye」が「ウリナリ」で指定された枚数の売上を達成できなかったため、解散に追い込まれる。2000年には徐若瑄は台湾地区に戻り、日本風のスタイルと才女の一面を発揮し、セカンドアルバム「假扮的天使」をリリースし、台湾の芸能界に復帰している。

徐煕媛(バービィー・スー、通称「大S」)と徐熙娣(シュー・シーディー、通称「小S」)は学生時代にデビューを果たしている。デビュー当時は日本の美少女アイドルデュオのコンセプトで、その後台湾地区で人気が出た。姉妹もかつては日本に進出したことがあり、グラビア写真集を出版したこともある。

日本進出が比較的成功している中国の女性スターとして、最も有名なのはalanこと阿蘭・達瓦卓瑪ではないだろうか。阿蘭は中国四川省ロンタク県(通称・美人谷)に生まれ、成都で育ったチベット族の女性歌手。2006年に日本のエイベックス・マネジメントと契約し、日本での芸能活動を始めた。エイベックスの九大歌姫の一人で「最も美しい歌姫」と称される。2009年の9枚目のシングル「久遠の河」が日本のオリコン売り上げランキングでトップを飾り、中国人歌手のオリコン売り上げでトップの記録を打ち立てた。2011年に中国に帰国し、レコード会社の楽華娯楽と契約している。

他の「超女(中国のオーディション番組『超級女声』で選ばれた歌手)」と異なり、紀敏佳は2005年に海外で活躍するため、日本のレコード会社と契約した。日本に進出した紀敏佳はあっという間に2枚のアルバムをリリースし、日本のファンに受け入れられた。また日本で活躍中の間、有名漫画家である松本零士氏の作品の主題歌も歌っている。日本での活動の見通しは明るかったが帰国し、2009年には空軍空政文工団に入団して、軍人となっている。
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