

21日、微信(Wechat)のモーメンツが再びある話題で持ちきりになった。だが今回は、「あなたが1番最初に登録した微信の友達は誰?」といった内容ではなく、話題の主人公は微信アプリそのものだった。
全国に数億人のユーザーを擁する微信の起動画面――宇宙空間にたたずむ孤独な小人、そのバックに、小人と同じく孤独な地球が青く深い清らかな輝きを放っている――は、誰にもお馴染みだ。
だが、この画面は、鑑賞するためだけのものではなかった。今年の江蘇省「一般高校学業水準試験」の地理選択問題に微信の起動画面が採用されたのだ。出題内容は、「この写真は何月に撮影されたものか」というものだった。これは一体何なのだ?
かつて、この小人は火星に立っているのではないかというような想像を抱くネットユーザーもいたが、それはネットユーザーの一時の妄想であり、ジョークにすぎない。だが今回は真面目きわまる問題だ。
ある受験生は、「この図を見たとたん、一瞬クラクラ来た。私自身、毎日微信を見ているが、そこから地理の問題が出題されるなど想像もしなかった。さらには、これが本物を撮った写真だったとは、まったく思いがけなかった」と話した。
微信の起動画面を採用したこの問題は、いったい受験生のどのような能力を試そうとしたのだろうか?南京市二十九中(高校)の盧文英先生は、この問題について次の通り解説した。
この選択問題の出題の意図は、「気圧帯と風帯の季節的な移動」を正しく理解しているか否かをチェックすることにあった。地球の公転により、太陽光の直射点は、季節の変化に応じて南北回帰線の間を移動し、気圧帯と風帯の季節移動をもたらす。この問題は、受験生にとって、まったく目新しいものだ。また、高校生向け教材では、天気予報の衛星気象図は取り上げられておらず、普段天気予報を見ない多くの学生は、図の地球にかかっている白い雲塊に関する知識がない。この雲塊から、南半球が厚い雲塊に覆い隠されており、地球上のあらゆる気圧帯・風帯が南に移動していることが分かる。このような根拠に基づき、この写真は12月の冬至の頃に撮影されたと推定される。出題された画像は、きちんとした出所からの正当な衛星気象図だ。高校では天気予報について学ばないが、日常生活における一般常識として、学生は理解しておくべきだ。今回の問題は、日常生活を送る上で学生が地理学の分野にも興味を向けるべきだという省の指導方針が反映されている。
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