

「私は借家住まいだが、居心地の良い場所を作ることに何ら影響しない。いずれにせよ、住まいから恩恵を得るのは、この私だから」――。ニックネーム「広州姑娘」という90後(1990年代生まれ)の女性が今、微博(ウェイボー)上で話題の的になっている。彼女は、広州市芳村城中村に1カ月1600元(1元は約16.7円)の家賃で2階建ての小さな家を借り、広さ60平米のこの家を3万元かけて改造した。電線が露出していたおんぼろ小屋がたちまち洒落た文芸風の住まいに変身した。改造の舞台裏がネット上で公開されると、次々と転送され、ネットユーザーたちから、「あなたのような女性を妻にしたい」と大評判となった。

噂の女性、静さんは、「お宅のあなたが、どうやって自宅を世界で最も居心地の良い場所に変身させたのですか?」というネットユーザーの問いに対して、次のように答えた。

「付き合いを断り、仕事が終わるとまっすぐ帰宅して、自分のやりたいことをする。他人からの干渉を受けずに、やりたいならなんだってする。他人の思惑を考える必要はない―これは自分と向き合う上で最高のやり方だ。だから、自分の住まいを快適に整えることは、絶対に必要なことだと思う。私は借家住まいだが、居心地の良い場所を作ることに何ら影響しない。いずれにせよ、住まいから恩恵を得るのは、この私だから」

答えの中で、静さんは自分の状況を正直に明かした。家賃1600元の賃貸物件は、2階建ての古い一軒家だが、彼女の手によって文芸風の素敵な空間に生まれ変わった。改造前と改造後とを比較する写真が大量にアップされていたことから、ネットユーザーたちは、この90後女性に大きな関心を抱き、「あなたのような女性を妻にしたい」「家に遊びに行ってもいい?」などのコメントが寄せられた。さらには、「借家を出て大家さんに返す時、いったいどうするの」と心配する声もあった。

多くのネットユーザーから、「彼氏はいるの?」という質問があった。静さんは、ネットユーザーへの回答の最後に、「これだけはまだ居心地の悪い状態。あと足りないのは恋人だけ。ああ面目ない~」と書き込んだ。
中国で活躍する日本人建築家・青山周平さん
青山さんのプロフィール
広島県出身の青山さんは、東京大学で建築環境設計を学び修士号を取得。北京のB.L.U.E建築設計事務所で建築士として働いているほか、北方工業大学建築・芸術学院の講師も務めている。

北京胡同の7平方メートルを劇的に大改造!
「胡同」と呼ばれる古い路地が残る町並みが好きという日本人建築家・青山周平さんがこのほど、中国版「劇的ビフォーアフター」と言うべき人気テレビ番組「夢想改造家」に出演。胡同の街並みが残る北京のストリート「南鑼鼓巷」の7平方メートルほどの手狭な空間を見事にリフォームし大きな話題に。ルックスも抜群で、狭小な雑院住居のリノベーションを手がける新たな「男神」と呼ばれている。


インタビュー
Q:10年前の2005年に中国に来られたそうですが、中国に来たきっかけは?
A:学生時代、1年ほど欧州に留学し、東京に戻りました。当時、欧州と東京、どちらで仕事を探すか考えていました。そんな時に、友人が北京で働いていて、その事務所がちょうど実習生を募集していました。当時は05年と、北京五輪を控えていて、北京の北京国家体育場(鳥巣)、中央テレビ(CCTV)、国家大劇院など、たくさんの建物が建築中でした。学生だった私はそれらの報道をよく目にしていましたし、中国の社会の変化や近代建築の変化にも注目しており、興味を抱きました。初めは数カ月と思っていました、結局10年住んでいます。
Q:中国に来て、中国の住宅と日本の住宅の最大の違いは何だと思いましたか?
A:日本では、個人の住宅が多く、多くの人が自分の土地を買って、自分の家族の生活や必要に合わせて、間取りを決め、家を建てます。一方、中国では、自分で間取りなどを決められる個人の家は少なく、ほとんどがデペロッパーや政府が提供する住宅で、その間取りもほぼ統一されています。
Q:なぜ中国の胡同が好きですか?
A:北京に来てからの2、3年は、普通のマンションに住んでいました。当時は、中国に来たばかりで中国語も分からず、電気代や電話代をどうやって払うかも分かりませんでした。そのため、すぐに胡同のある場所で生活するわけにはいきませんでした。しかし、2、3年すると北京での生活にも慣れ、胡同のある場所に引っ越し、7年住んでいます。「なぜ好きか」については、私自身も最近ずっと考えています。マンションに住んでいる時は、隣の家の子供の遊ぶ声が聞こえたり、料理の匂いが漂ってきて、自分の生活が邪魔されていると感じて、いやでした。今は、隣の人も私と同年代で、子供が二人います。一つの敷地を一緒に使っていて、普段もよく顔を合わせますが、自分の生活を邪魔されているとは感じず、逆にとても居心地がいいです。これが比較的大きな違い。実際には、多くの人の生活は重なり合っているものです。生活の中で、触れ合ったり、交流したりすることが必要です。多くの新しい住宅は、その空間を、壁で完全に隔ててしまっています。胡同での生活は本当に心地が良いです。
おススメ
【政策】日本が一部中国人向け訪日ビザの有効期限を十年に延長した理由
本微信号内容均为人民网日文版独家稿件,转载请标注出处。


