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【交流】「人民日報」で中国の今を理解する日本人

【交流】「人民日報」で中国の今を理解する日本人 人民网日文版
2016-08-26
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导读:日本僑報社が出版する「必読!今、中国が面白い」シリーズ第10弾がこのほど発売となった。これまでの9冊と同じく



日本僑報社が出版する「必読!今、中国が面白い」シリーズ第10弾がこのほど発売となった。これまでの9冊と同じく、一年分の「人民日報」から厳選された重要記事60編が収録され、日本語で「今の中国」が紹介されている。

 

長く中国を観察するために客観的、科学的見方が不可欠


シリーズ第10弾は、「日本と中国」、「地域発展」、「法治への歩み」、「環境諸問題」、「農村と都市化」、「庶民の暮らし」、「若者に関する話題」、「文化と伝統」、「20世紀回顧」など15章からなり、各章には中国の社会状況や世情の変化などを最も反映した報道記事4編を厳選して紹介し、記事への寸評もつけられている。

 

同書の監訳者である麗澤大学外国語学部客員教授三潴正道氏は、取材に対して、「『人民日報』の報道は、中国語学習者が時代への変化に合わせて中国を理解するのに役立つ。いろんな見方を持つ日本人にこの本を読んでもらいたい。客観的で科学的な見方を養うことは、長期に渡って中国を観察するために不可欠」と語った。


 
三潴正道教授(左)とそのチーム

 

「人民日報」にもおもしろいエピソードがたくさん


「新中国より1歳年上」と自称する三潴氏は、東京外国語大学で中国語を専門に学んでいた時、「人民日報」が指定の教材だったという。1980年代初期、三潴氏は日本青年友好訪中団の通訳をしたことがあり、その時に、話し言葉と書き言葉の違いが分からないことに気付き、毎日朝4時に起きて「人民日報」を読むことを決意したという。その習慣は今でも続いている。そんな三潴氏は、「そのようにして本当によかった。人民日報を通して、断片的にではなく、中国を全体的に理解することができるようになった」と話す。

 

長期に渡って中国語を教えていると、三潴氏は日本の学生はある段階まで学ぶとスランプに陥ることに気付くようになった。その原因は、日本の中国語の授業では、評論文に対する読解力を身に付けにくいからだ。その点、「人民日報」の多くの記事は典型的な「評論」で、非常に良い教材となる。

 

2007年ごろ、三潴氏は「人民日報」を読む過程で、GDPだけに注目することに反対したり、汚職を根絶しようとする記事が多くなっていることに気付いた。そして、「これは中国の共産党や政府の自浄能力」と感じ、「人民日報」を通して、日本の読者に、客観的で公正に今の中国の考え方の変化を理解してもらいたいと思うようになったという。

 

三潴氏は、「『人民日報』は中国共産党の機関紙で、参考にする価値は十分にあるものの、堅すぎるというのがほとんどの日本人のイメージ。私は、『人民日報』にもおもしろいエピソードや深みのある観点がたくさんあると伝えたい」と話す。

 

三潴氏は、274項目あるジャンル別索引を作成。毎日、「人民日報」の記事を厳選して3編読み、その中から毎月8編を選出した。そして、年末に60編を厳選し、15章に分けて翻訳しまとめた。中国の庶民の生活や感情を反映し、両国の国民の相互理解を促進させる内容かどうかというのが、厳選する際の主な基準となる。

 

 「必読!今、中国が面白い」シリーズで三潴氏が選出した記事や15章のタイトルを見ると、その中国のホットな話題を把握する的確さに驚かされる。また彼の中日両国が直面している問題への深い思いが伝わって来る。


 シリーズ第10弾の「まえがき」で、三潴氏は、「ほとんどの日本人が、『人民日報』より、日本の新聞報道のほうがより客観的だと考えている。しかし、私はある意味『人民日報』のほうがより客観的だと思う。中国には他人の行いでも、自分を向上させるためには役に立つという意味をもつ『他山之石』という成語があるが、中日関係が悪化している時期でも日本の長所に対しては、この『いいものはいいのだ』という終始謙虚に学ぶ態度を保って報道している。一方、日本の新聞は、中国に対して常に批判的な態度で、中国から学ぶ価値のある点にも目を留めない」と指摘している。


 

日本の主流メディアや読者の間で好評博す


「必読!今、中国が面白い」シリーズが刊行されると、日本の主流メディアや読者から高い評価を受けた。例えば、「朝日新聞」は、「日本の読者が、中国人が今関心を示している問題や中国メディアがどのようにそれらの問題を報道しているかなどを理解するのに役立つ」と評価した。また、NHKは番組に三潴氏を招いてインタビューし、同書を紹介した。

 

三潴氏は取材に対して、「『人民日報』を読むにあたっての別のおもしろさは、文法や単語を勉強できること。『人民日報』がデータバンクを立ち上げ、単語の意味の変化などを理解するのが一層便利になった。例えば、『付諸』という単語を検索すると、年代によって意味が異なり、その変化を理解することができる。新しい単語が大量に出現しているが、『人民日報』がそれを使用しているのかを、判断基準の一つにしている」と話した。

 

そのほかにも、01年から三潴氏はネット上で中国コラム「現代中国放大鏡」を連載し、毎週1回更新しており、これまでに700以上のコラムを掲載してきた。また、中国語愛好家100人以上と共にNPO法人而立会を立ち上げ、中国の優秀な書籍を日本語に翻訳して読者に紹介している。毎年、30人以上の会員が余暇を利用して、ボランティアで「必読!今、中国が面白い」の翻訳に参加している。

 

三潴氏は取材に対して、「中国では村上春樹の作品などたくさんの日本の小説やドラマ、アニメが非常に流行しているが、それらはその舞台裏にある日本語を中国語に訳す多くの人々の支えがあってこそだ。改革開放(1978年)以降、日本で長く生活している多くの中国人が翻訳チームを充実させている。一方で、中国語を日本語に訳す翻訳者は主に、第二次世界大戦のころに中国で生活したことがある日本人で、今は高齢のため引退し始めている。而立会のメンバーは学習を続けていくことで、益々高まる中国語から日本語への翻訳ニーズを満たすために貢献ていきたいと考えている」と語った。


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开设于1998年,涵盖时政、社会、文化、科技等多领域的日语网站(http://j.people.com.cn/)
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