

2015年9月18日、自転車に乗り約5カ月、8カ国を旅し、ついに北京に到着した後、天安門の前で記念撮影したシュレーダーさん。
「これまでずっと、中国は僕にとって『新大陸』であり、中国の全てが魅力に満ち溢れていた。8カ国を経由して辿りついた北京は、僕の想像よりはるかに不思議な場所だった」-32歳になるトーマス・シュレーダーさんは、ドイツ東北部にある小さな町・グノイーン出身だ。彼はこのほど、ベルリンにあるホテルの集会室で、中国人とドイツ人の聴衆を前に、行程1万2千キロメートルに及ぶ5カ月間の旅「一路東にある北京へ」をテーマに講演を行った。

2015年4月26日、北京を目指して郷里の独グノイーンを出発したシュレーダーさん
「長い歴史を誇る長城、広大な土地、巨大な新市街、見慣れない文化……ドイツのテレビで中国に関する内容が紹介されるたびに、私は中国の不思議な部分に魅力を感じていった。そして、絶対に自分の眼で観に行くべきだ、という衝動に駆られた」とシュレーダーさんは語り続けた。

2015年9月17日、北京郊外で疲れのために立ち往生したシュレーダーさんを、現地のオートバイの運転手が助けてくれた。
シュレーダーさんは、ランニング大会を企画・運営する仕事をしている。2015年4月、スポーツをこよなく愛する彼は、ついに、自宅で地図を前にして、「前代未聞の旅行に出発する」ことを決意した。「北京に行く。しかも、自転車で」。数日間計画を練った後、約60キログラムもの重たい荷物を持ち、クレジットカード1枚と少額の現金だけを携えた彼は、中国への自転車旅行に出発した。道中、さまざまな旅の苦労を味わったのち、9月18日、とうとう北京に到着した。北京の古めかしい建物、広々とした大通り、密集した車の流れをレンズに捉え、最後に天安門の前で身体は疲れきってはいるものの心は喜びに満ち溢れた彼の姿が映し出されると、会場から熱烈な拍手と歓声がおくられた。

2015年9月20日、北京の書画店で「グノイーンから北京へ」と書かれた作品を贈られたシュレーダーさん
シュレーダーさんは最後に「古代の歴史が感じられる万里の長城からモダンな北京まで、中国が経てきた変化はまさに驚きに満ち溢れている。今、この自由で驚きに満ちた自転車旅行について記録しておこうと、一冊の本を執筆している。僕はまた中国に行きたい。今度は、家族と一緒に飛行機で中国を訪れ、美しい友好的なこの国の思い出を共有したい」と語った。
おススメ
【都市】G20サミット開催の杭州、現金不要のモバイル決済都市
【協力】第8回中日韓外相会議開催 「隣人はパートナー」が中日韓協力のポイント
本微信号内容均为人民网日文版独家稿件,转载请标注出处。


