陳凱歌(チェン・カイコー)監督のファンタジー映画「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎（中国名：妖猫伝）」のジャパンプレミアムが15日、東京で開催され、陳監督が主演俳優・女優らと共に駆けつけた。同映画は日本で2月24日に封切られる。
夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」が原作の同作品は、唐の都・長安城で、人間の言葉をしゃべる猫の妖怪が怪奇現象を次々と起こすなか、詩人の白楽天と日本から遣唐使として来ていた空海が、ある謎の真相を突き止める物語。
同作品には日本から染谷将太や阿部寛なども出演しており、昨年12月下旬に中国で公開され、その興行収入はすでに5億2千万元（約89億円）以上となっている。
ワールドプレミアで陳監督や夢枕獏は、「唐の時代がとても好き。開放的で、包容力があり、多元性に富み、文化好きで、交流を渇望する多くの海外の人々にとって魅力がある。この映画で一風変わった唐の時代を見てもらいたい」とした。
陳監督は、「中国で公開後、空海役の染谷さんが高く評価されている。彼のセリフは全て中国語。よくやってくれた」と褒め、染谷は自身の中国語について、「撮影前にしっかりと準備し、監督や白楽天役の黄軒（ホアン・シュアン）も助けてくれた。アートに国境はない。みんなが気持ちを一つにして、撮影はすべて順調に進んだ」とした。
また、陳監督は、「中日合作映画には70年代から続く伝統がある。こうした民間交流が両国の国民の理解と感情を深めてくれる」とした。
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