夏本番を前に、浙江省杭州市の人気観光地・西湖はこのほど、西湖十景の一つである「三潭印月」、白蛇伝のワンシーン「断橋相会」、西湖のハスの花、西湖の人気小動物・リスなどをモチーフにした新商品のアイスを打ち出した。そのニュースがインターネットで流れると、文化クリエイティブグッズとして打ち出されたアイスに再び注目が集まっている。
西安の城壁アイス
今年のメーデー5連休に、陝西省の観光スポット・西安城壁では、形がユニークでカラフルなアイスを12種類打ち出した。
歴史の情緒あふれる永寧門の形をしたアイスは1本25元(1元は約15.25円)だ。髪を高髻に結い上げた唐代の貴妃をモチーフにした「雪貴妃」アイスや、羽の付いた兜をかぶった城壁の兵士をモチーフにした「大唐羽林軍」アイスはとてもかわいらしく、値段は25元と28元だ。どのデザインにも数種類の味がある。西安城壁は微博(ウェイボー)公式アカウントで、抹茶味やマンゴ味、ラムレーズン味など7種類の中から好きな味を選ぶ投票を実施し、オンラインでのインタラクティブ性をもたせ、市場での販売促進を後押しした。
昆明のジャカランダアイス
メーデー5連休中、雲南省昆明市のジャカランダテーマパークは、ジャカランダアートフェスティバルを開催し、ジャカランダの花をデザインしたアイスを初めて販売し、大ヒット商品となった。

アイスの色はジャカランダと同じ紫色で、味はブルーベリー、ミルク、グレープの3種類があり、値段は15元。来園者はジャカランダが咲く道を歩きながらアイスを食べ、ロマンチックな一時を過ごしていた。
莫高窟アイス
今年創建から「1654歳」を迎えた甘粛省敦煌市の世界遺産・莫高窟でも、6月にオリジナルアイスを打ち出した。
莫高窟アイスはストロベリーミルク味の「九層楼」、チョコレート味の「莫高窟」、ミルク味の「月牙泉」の3種類で、値段は1本15元。また、アイスの棒にも工夫が凝らされており、「九色鹿」が描かれている。アイスを食べ終わり、その棒を洗うと、美しいしおりとして使うことができる。
昨年の夏から、中国の各観光スポットでは、文化クリエイティブグッズとしてアイスが次々に販売されるようになり、それがトレンドとなった。
故宮の「脊獣氷棒」
2019年10月10日、北京の故宮博物院では、正式に一般公開されるようになって94周年を迎えたのを記念して、「脊獣氷棒」というネーミングのアイスを発売。「故宮がアイスを打ち出した」というハッシュタグが、ネット上の話題をさらった。特許も取得済のこのアイスは、故宮の屋根に並ぶ神獣の形をしており、値段は1本10元。ネットユーザーからは、「お手頃価格なのに、そこには高尚な意味が込められている」などの声が上がり、好評を博した。
円明園のハスの花アイス
同じく昨年の夏、北京の円明園は、園内で出土した約100年前のハスの実から育てたいにしえのハスの花にインスピレーションを得て、ハスの花アイスを打ち出した。味はハスの花、ストロベリー、ラムレーズン、ピスタチオ、バラなどがあり、値段は1本15元だ。
「万里の長城」アイス
北京の観光スポット・八達嶺長城が文化クリエイティブショップで販売した「中国万里の長城」アイスも、ネット上で大きな話題となっている。商品には、「長城に至らざれば好漢にあらず、長城アイスを食べざれば実に遺憾」というインパクトの強い宣伝文句が添えられている。

おススメ
本微信号内容均为人民网日文版独家稿件,转载请标注出处。

