東京五輪が終わり、国際卓球連盟（ITTF）は最新の世界ランキングを発表した。男子では、樊振東・馬龍・許昕の各選手が1位から3位を占めた。東京五輪・卓球男子シングルスで優勝した馬龍選手は、ランキングを2位に上げた。女子では、陳夢選手が引き続きトップの座を守り、東京五輪で伊藤美誠選手に2度勝利した孫穎莎選手が2位に上がり、伊藤選手は3位に落ちた。王曼昱選手は4位。
孫選手は、世界ランキングで伊藤選手を抜いたことについて、「世界ランキングで全てが分かる訳ではない。実際、私と伊藤選手の実力はほとんど違わない。平常心でいきたい」とコメントした。
東京五輪で伊藤選手に2度勝利したことについて孫選手は、「その時にはとても嬉しかったが、表彰台から降りた時点でまたゼロからのスタート」としている。
現在21歳の孫選手は、技術的にオールラウンダーで、ストロークもなめらかで、年齢に見合わない成熟したプレーをする。
「小魔王」と呼ばれている孫選手について、かつて「大魔王」と呼ばれた元エースの張怡寧さんは、「誰も真似できない選手」と評価。「孫選手は自分のリズムでプレーし、慌てないというイメージ。つまり、メンタルがしっかりしているということだ。誰も彼女の真似をすることができない」とした。
中国卓球協会の劉国梁会長も、「東京五輪・卓球女子シングルスの女王にはなれなかったが、実力・試合での内容ともに世界女子卓球界を制する存在。中国スポーツ界のホープだ」と孫選手を高く評価した。
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