最近、バラエティ番組「乗風破浪」の第3シーズンがネット上の話題をさらい、「甜心教主（スイートハートリーダー）」の王心凌（シンディー・ワン）が再ブレイクを果たした。
多くのファンがこの番組を手がける芒果超媒股份有限公司の株を買って応援する現象まで起きているが、5月23日に市場の取引が始まると、同社の株価は一気に下落した。これを見てネットユーザーは「王心凌の男性ファンは資本に敗北した」と思わずツッコんだという。
微博（ウェイボー）プラットフォームでは王心凌に関する話題が絶えず検索上位に上がっている。ネットユーザーがまとめた統計では、王心凌がこの番組に初登場したときの動画は再生回数が730万回に達したという。
第3シーズンで思い出の曲「愛你」を歌うと、今年40歳の王心凌は今回のシーズンで真っ先に再ブレイクを果たした出演者になった。
多くの男性ファンは熱狂的に応援すると同時に、番組を制作した芒果超媒の株主にもなり、「トップファンたちは株で王心凌の『再デビュー』の道を用意した」という状況だ。
投資家のコミュニティも賑やかだ。個人投資家の中には「王心凌のトップファンたち、早くしよう！みんなが買えば、ストップ高になる」と言う人もいれば、「自分のために買う、損したら損したでいい」とはっきり言う人もいる。
5月24日午前0時25分時点で、音楽配信サービスのQQ音楽の話題ランキングで、上位10項目のうち9項目を「王心凌」が占めた。網易雲音楽の人気検索ランキングでは、「王心凌」、持ち歌の「愛你」と「大眠」がトップ3を占めた。
ショート動画プラットフォームでは、たくさんのネットユーザーが王心凌と一緒に歌ったりジャンプしたりする男性ファンの動画を再生し、「私たちは健在、年は取ったけど」などと続々コメントを寄せる。またネットでは中年の男性ファンが自分のことを「王心凌キッズ」などと呼んでいる。
一部の動画のコメント欄には、ネットユーザーから「女性はみんな劉畊宏のダンスに夢中になり、男性はみんな王心凌を見ている」、「自分が高3の時の王心凌は少女だった。今の自分は3高（高血圧・高血糖・高血中脂質）になっているが彼女はまだ少女のまま」といった声が寄せられている。
放送されるとバラエティ番組のトップに
データサービスの紅塔専業版によれば、第3シーズンが放送されると、初日のネットワーク全体での本放送の視聴率は36.27％になり、バラエティ番組のトップだった。これは2位と3位の3倍の数字で、この日の芒果テレビでの再生回数は延べ1億回を突破した。
新型コロナウイルス感染症の影響、プラットフォームの予算削減といった要因により、中国国内の大手動画プラットフォームの中で唯一収益を上げてきた芒果テレビも、停滞して前に進めない状況に陥った。しかし西南証券が発表した研究報告書によれば、人気番組に牽引されて、芒果超媒は今年第2四半期（4-6月）と下半期に業績が上向くことが予想されるという。
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