グルメから化粧品まで、ホーム・インテリア製品から家電まで、中国の国境を越えた貿易が発展を続け、製品の性能が最適化と高度化を続けるのに伴って、多くのメイド・イン・チャイナの製品が海外の消費者にますます喜ばれるようになっている。たとえばある小型掘削機は、海外の消費者からたくさんの注文が寄せられた。
フランスのビデオブロガーのイアンさんとジュリーさん夫妻は、退職後に田舎暮らしをしようと考えている。そこで、ピレネー山脈の麓で約0.81ヘクタールの土地を手に入れ、ここを菜園に改造する計画だ。菜園での仕事を少しでも楽に進めようと、中国メーカーが製造した小型掘削機をネットで注文した。
今年3月、注文した掘削機が浙江省寧波市の港からはるばる海を渡ってフランスにやって来た。輸送費を入れて約2500ユーロ（約35万円）だ。土地を開墾して畑にする、木材を運ぶ、柵を修繕するなど、この掘削機のショベルは大きくはないが、菜園づくりでは大活躍だという。
開梱から組立まで、調整・テストから実際の使用まで、夫妻の掘削機をめぐる一連の動画には100万回を超えるアクセス数があった。また新型コロナウイルス感染症の流行中には、海外のユーザーで自宅の庭や建物の改修に取り組む人が多く、メイド・イン・チャイナの小型掘削機は売上が大幅に増加した。中国の販売代理店の1つは、「2021年に製造された小型掘削機の欧米市場での売上は前年比145％増加した。海外顧客の個性的なニーズに対応するため、中国メーカーの中には掘削機オーダー製造サービスを打ち出したところもある」と説明した。
中国では現在、越境ECは対外貿易において、急速に成長し、ポテンシャルが極めて大きく、牽引する力が強い新業態の1つになっている。統計によれば、17年以降の5年間で、中国越境ECの輸出入額は10倍増加した。21年の輸出入額は同18.6％増の1兆9200億元で、そのうち輸出額は同28.3％増の1兆3900億元だった。
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