貴州省第1回「美しい農村」バスケットボールリーグ最終戦が今月25日夜から3日間の日程で、黔東南苗（ミャオ）族侗（トン）族自治州台江県台盤村で開催。試合会場は2万人の観客で満席になり、大いに盛り上がった。そして決勝戦を終えた27日には第2回「美しい農村」バスケットボールリーグの新シーズン開幕式が行われた。
同リーグが開催されるようになったのは、少数民族の伝統的な祝日である「吃新節」を祝うために、地元の人々が自発的に企画した「バスケットボール大会」がきっかけだった。農村に作られたバスケットボールコートを使い、大会を企画し運営するのも村民で、参加する選手もほとんどが村民であるため、試合は熱気にあふれる。さらに、賞品に至ってはウシやブタといった地元の農産品と「地元感」満載で、2022年には中国のネット上で話題をさらい、ネットユーザーから親しみを込めて、NBAならぬ「村BA」と名付けられた。
3月27日の授賞式で、賞品の養殖チョウザメを受け取った準優勝の遵義市代表チーム（撮影·欧東衢)。
3月27日の授賞式で、賞品のカモを受け取った3位の銅仁市代表チーム（撮影·欧東衢)。
「村BA」が中国全土で話題となったこともあり、もっと安全に試合を開催できるようにと、台盤村は今年、「村BA」のバスケット会場のリニューアル工事を行った。客席は昨年の1万席から2万席以上に増えた。また、メディアのインタビューを受けるスペースやゲストの休憩スペース、選手の更衣室などが増設された。さらに、公共トイレもリニューアルされたほか、駐車場も拡大され、さらに多くの車が停められるようになった。
素晴らしい試合のほか、試合の合間には現地の特色あふれるミャオ族の歌やダンスも披露された。パフォーマンスが始まると、観客は一斉にスマホを手にして、出演者に声援を送っていた。
昨年夏に、「村BA」が予想外にも大きな話題となったあと、台盤村の村民が肩を並べて村の発展に取り組むようになった。そして、多くの若者が村に戻って来て、スポーツや観光関連の事業に従事するようになった。1週間前には、村民が集団で株主になった「村BA」のオフライン体験店がオープン。大会1日目には、マスコットキャラクターのぬいぐるみやバスケットボール、ユニフォームといった文化クリエイティブグッズの売上高が5000元(1元は約19.0円)以上に達した。
現時点で、貴州省第1回「美しい農村」バスケットボールリーグではすでに、5000試合以上が開催され、観光や文化、経済の発展が効果的に刺激されている。
おススメ
本微信号内容均为人民网日文版独家稿件，转载请标注