中国の民間に伝わる伝統的な祭日である旧暦の七夕を迎えた8月22日、微信(WeChat)は、ユーザー間でお年玉のやり取りができる「ラッキーマネー」の上限額を、通常の200元(1元は約20.0円)から、22日0:00から23:59まで限定で520元まで引き上げた。中国において旧暦の七夕は「中国のバレンタインデー」とも言われ、カップルの間でプレゼントやお金のやり取りが行われるほか、「520」は中国語の発音が、「愛している」という意味の「我愛你」に似ているためだ。

またWeChatは、アカウントの精神状態などをアイコンで表示するステータスにも七夕限定の機能を打ち出した。それは独身者がカップルのラブラブな様子を見せつけられることを指す「喫狗粮(Waiting for Love)」とカップルがラブラブな様子を見せびらかすことを指す「撒狗粮(In Love)」という2種類のステータスだ。取材に際し、微信を確認したところ、すでにラッキーマネーの1回の上限額が520元まで引き上げられていたほか、七夕限定の2種類のステータスも設定が可能な状態になっていた。これらの期間限定機能を使って、ロマンチックな七夕を過ごしてみてはどうだろうか?

中国の七夕には何を食べる?

賢く手先が器用になるようにという願いを込めて行われる七夕の「巧果」作り(撮影・曲正揚)。
七夕の日に食べる食べ物としては、小麦粉で作った焼き菓子「巧果」やサクサクとした食感の菓子「酥糖」などがある。ただ、こうした七夕に食べる食べ物は歴代王朝ごとに異なる。漢代には、「糜(お粥)」が食べられたが、晋代には小麦粉や米粉で作ったすいとんを茹でた「湯餅」を食べていた。宋代になると、七夕を祝う風習が最も盛んになり、その食べ物も中国風クレープである「煎餅(ジエンビン)」や「果食」と呼ばれる様々な菓子などバラエティに富むようになった。精巧な作りの「果食」は、後の「巧果」の原型にもなっており、時代を経て、次第に色や形も様々な菓子へと進化していった。
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