天津煎餅(中国式クレープ)、揚げ餅、麺茶(キビの粉のペースト)など、天津市民の朝食メニューは108種類もあると言われ、日々バラエティに富み、組み合わせることでまた違ったおいしさも楽しめる。紅橋区にある西北角というエリアは、天津式朝食の店が軒を連ね、中国内外の観光客が訪れる人気スポットになっている。
多くの観光客にとって、天津に来たらまずしたいことは、西北角で本場の天津式朝食を体験することだろう。それほど大きくないエリアに200余りの店が建ち並び、さまざまな種類の旗の看板が風になびき、さまざまなグルメがずらりと並ぶ様子を見ていると、目移りしてしまう。熱々の湯気が上がり、美味しそうな見た目や香りに誘われたら、素通りしようとしても無理。ここに来たら、「お腹にドカンとくる炭水化物の魅力」に心ゆくまで浸るしかない。
ここでは、旅行荷物を手にやって来て、帰る時には壁を伝って歩かないといけないほど満腹になってしまう観光客の姿がよく見られる。でも、西北角で味わうのはグルメだけではない。ここに来れば、天津ならではの風土や人情、人々の活気も味わうことができる。
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