最近、ある旅客が上海から新疆維吾爾（ウイグル）自治区烏魯木斉（ウルムチ）に向かう列車に乗っていた時に撮影した金髪の男性乗務員が、ネット上で大きな話題となっている。ネットユーザーからは、「外国人の乗務員かと思った」や「まるで王子様が掃除しているみたい」といった声が寄せられている。
実はこの乗務員は外国人ではなく、塔吉克（タジク）族の努熱西拉・艾米熱阿拉さん（26）で、その生まれ故郷は、壮大な自然の景色が美しい、新疆維吾爾自治区克孜勒蘇柯爾克孜（クズルス・キルギス）自治州阿克陶（アクト）県塔爾塔吉克民族郷だ。
2023年6月に中国鉄路烏魯木斉局集団有限公司烏魯木斉旅客区間・上海二隊の乗務員となった努熱西拉・艾米熱阿拉さんは、「子供の頃から鉄道にとてもあこがれていた。そして、ついに乗務員の制服を着て、列車に乗ることができるようになり、人生の新しい章が始まった」とした。
努熱西拉・艾米熱阿拉さんは今年、乗務員になって2回目の春運（春節＜旧正月、今年は1月29日＞期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制）を迎えた。除夕（大晦日）となった1月28日、彼は帰省せずに、同僚と共に勤務を続けていた。同日夜、春節を祝うイベントが開催された列車内は賑わいを見せていた。そして、音楽が流れると、彼は鷹の動きを模倣した塔吉克族の伝統舞踊・鷹舞を披露し、車内は大歓声に包まれたという。
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