Speeda Chinaでは、2024年上半期の経済統計推移に加え7月下旬開催の三中全会(中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議)での議論内容の解釈を盛り込んだレポートを発表し、中国経済の「中間試験」における成績について分析しました。データの変化から中国経済の現在地を見極めるのは勿論のこと、在中国の外資系企業として重要なイベントや関連政策に基づき中国経済の今後の動きを迅速に把握するとともに、グローバル戦略における中国事業の位置付けについて戦略的に本社に働きかけるにはどう動くべきでしょうか?
上記をテーマに先月末に弊社で開催したパネルディスカッションについて、その要旨をまとめましたので是非ご覧ください。また、同ウェビナーの録画視聴は、下記のQRコードからお申込みいただけます。
録画視聴 & 関連レポート
▶セミナーのビデオ録画
▶Speeda Chinaオリジナルレポート「经济分析报告 2024 Q3」
▶オリバーワイマンコンサルティングオリジナルレポート「跨国制造商中国策略再聚焦」
QRコードを長押ししてスキャンすると、お申込みページが開きます
Speeda China Webinar
オンラインイベント
MNCs in China: Define China Operations in Global Strategy
安齋朱晃
Uzabase東アジア事業代表・Speeda China CEO
張 君毅 氏
オリバーワイマンコンサルティング
マネージング パートナー
グローバル経済の概況と主要トピック
2024年7月15日、国家統計局は上半期の国民経済運営状況に関する記者会見を開催しました。その発表内容によると、2024年上半期における中国のGDPは前年同期比で実質5.0%の成長を遂げました。これは安定した市場成長を表すものである一方、国内市場、特に自動車産業は依然として多くの試練に直面しています。輸出は依然強力であるものの、例えばEUが中国からの輸入車への関税を上げるなどの問題が障害となっており、中国OEMメーカーに新たなグローバル製造の道を模索させる動機となっています。
中国の四半期実質GDP成長率と「3頭立て馬車」効果
出所:国家統計局、Speedaによる整理
Speeda Chinaオリジナルレポート「经济分析报告 2024 Q3」から引用
アメリカ大統領選挙も国際貿易の枠組みに影響を与えるとみられ、多くの企業に戦略的な海外進出を促す流れとなっています。
中国における外資系企業は、自動車産業を中心に引き続き試練に直面しています。従来の自動車から新エネルギー車へのシフトは明白で、市場競争が激化するとともに品質向上にも焦点が当たっています。
外資の対中投資は全体的に冷え込みの傾向にあるものの、ドイツからの投資は逆に拡大しています。日系企業には二極化が見受けられ、大手メーカーが根強い成果を上げる一方で他方の企業は事業縮小の選択をしています。
競争環境は激しさを増すとともに、品質追求への傾倒が見られます。進む市場淘汰の中で隆盛を極められる企業は限られてくるでしょう。
中国における外資系企業の戦略と挑戦
中国の多国籍企業はさまざまなアプローチを取っています。事業縮小の道をとった企業もあれば「チャイナ・フォー・チャイナ」戦略を採用する企業、投資を増やしたり「チャイナ・フォー・グローバル」アプローチを採用する企業もあります。
EV化にまつわる市場変化に伴う投資対象の変遷などとりわけ自動車産業には厳しい環境が続いており、各社は向こう数年を見据えた舵取りのための情報を集めています。
中国NEV輸出台数と販売台数に占める割合
出所:中国自動車工業協会
Speeda Chinaオリジナルレポート「NEV M&A分析レポート 2024 Q2」から引用
各業界、それぞれ課題は尽きません。例えば、アメリカの関税変更は中国からの輸出に影響を与え、日系企業が代替となる製造拠点を探す要因ともなっています。また、他のある外資系企業は政策変更により中国における事業運営を調整する必要に見舞われたといいます。
しかしながら、こういった局面においても中国のサプライチェーンをグローバル事業に利用し続けるなど、中国で製造する利点を相変わらず享受している企業もあります。
中国は魅力的な市場であり続けている一方、国内の市場ニーズに歩み寄る必要性や熾烈な価格競争に巻き込まれがちな「内卷」の波など、課題は山積みです。利益を追求する企業は市場からの撤退を検討するであろう一方、中資系企業とパートナーシップを組んでグローバル戦略を展開する欧州系企業など、市場シェアを追求する企業は残ってゆくでしょう。
中国における外資系企業のリスクと機会
中国における多国籍企業は、とりわけ人材獲得においてローカル企業との激しい競争に直面しています。多くのスキル人材が中資系企業に勤めることを好むためです。それらを乗り越え多国籍企業が優秀な人材を獲得するには、自社の市場競争力を訴求する必要があるでしょう。
挑戦が続く中でも中国市場は、豊富な人材プールや成熟したサプライチェーン能力など多くの利点を供しています。多国籍企業はグローバル展開にあたり、これらの利点をフルに活用すべきです。ローカル企業は迅速な意思決定によって足元のニーズに上手く寄り添う一方で、多国籍企業はグローバルな知見とブランディングによって中国市場で差別化することにより闘っていくことができるでしょう。
中資系企業がグローバル進出を続ける中、中国における強力なプレゼンスを保つことは、今後こういった新興グローバル企業を理解し効果的に闘うためにも重要となっていくでしょう。
中国市場は最良のトレーニング場と見なすことができます。此処で闘うことを諦めるならばグローバル市場での地位をも失うことは避けられないでしょう。グローバルな競争力を保つには、引き続き中国へのビジネス投資は必須です。
—— Oliver Wyman社のレポートから翻訳して引用
引き続き中国市場にコミットすることは、来たるグローバル競争に備えた情報収集と適切な準備を進めるために不可欠と言えるでしょう。
録画視聴 & 関連レポート
▶セミナーのビデオ録画
▶Speeda Chinaオリジナルレポート「经济分析报告 2024 Q3」
▶オリバーワイマンコンサルティングオリジナルレポート「跨国制造商中国策略再聚焦」
QRコードを長押ししてスキャンすると、お申込みページが開きます
Speeda China Webinar
推奨コンテンツ
導入事例 | デンソー中国 様
外部環境変化へのアンテナを強化、戦略策定・経営課題形成に活かす仕組みを中国グループ全体で導入
七日間無料トライアルのお申込みはこちら
経済情報プラットフォームSpeeda有料版と同じコンテンツ・機能をすべて無料でご利用いただけます。
思必达Speeda
「中国でのビジネスを共に創る」をミッションに、中国事業拡大に必要な経済情報が一目でわかる経済情報プラットフォームと、個別調査サービス、イベントを提供しています。

