

日本の女性の間で、「女子会」という言葉が流行っている。その名の示す通り、女子会とは女性だけしか参加できない会だ。言葉の響きがいい「女子会」だが、同様に格式も求められる。集まる会場は、スタイリッシュで、雰囲気の良い場所が求められ、食事は低カロリーで、盛り付けが美しくなければならない。女子会での話題は、仕事や恋愛、趣味など非常に女性的なものだ。実は、中国山東省の済南でもこのような女子会は存在する。しかし、済南の女性たちが好む話題はもっと家庭的で、前向きなものだ。
日本で流行っている女子会
女子会とは女性だけで集まって飲食をしたり、話し(情報交換)をする会のこと。日本では、仕事を持つ女性の過半数が月一回以上女子会に参加しているという調査結果もある。女子会の意義や目的で多いのが本音トークや秘密トークが出来る点。他に女性同士だから共感してもらえる点やストレス発散が出来るという理由も多い。男性の集まりだと飲み会というイメージが強いが、女子会では食事やお茶、スイーツなど、お酒のない飲食の方が多い。また、ショッピングや映画鑑賞、旅行など多岐にわたっている。また、こういった動向に着目し、女性限定プランを打ち出す飲食店もある。
2008年辺りから使われるようになった女子会だが、2010年にはユーキャン新語・流行語大賞のトップテンを受賞している。
女子会はなぜ歓迎される?
日本では、女子会は単に女性の新しい生活スタイルというだけでなく、一種の社会現象にもなっており、広く注目を集めている。
女子会はなぜ好まれるのか?これについて、関係者が分析を行っている。その理由は、(1)名前の響きが良い(2)話題が好まれている。女子会で上る話題は、仕事や恋愛、趣味など、非常に身近で気軽なもの。このような話題であれば、女性は永遠に話し続けることができる(3)スタイルが好まれている。女子会の会場選びには、暗黙の厳しいルールがある。一言でいうと、格調高くなければならない。店内のインテリアもスタイリッシュさが求められる。ベストなのは、静かでプライバシーが確保される場所。おしゃべりを楽しむことが主体なので、飲み物は定額のフリードリンク制がベストだ。女性は太ることを恐れているので、食事は低カロリーでヘルシーなものが良い。料理は、量は少な目でも良いが、味は絶対に美味しくなければならず、盛り付けも美しくなければならない。
あるサイトで日本の女子会に対する専門の調査を行ったことがある。そのデータには、女子会の人気ぶりや女性の好みが反映されているかもしれない。調査によると、日本の女性の90%以上が女子会に参加したことがあるという。
日本の女子会の状況を見ると、女子会に参加しようと考えたことがある中国の女性は決して少数派ではないことがわかる。済南には、女子会という言葉は存在しないが、似たような集まりは存在する。
3つのスタイルがある済南の「女子会」
済南では、3つのスタイルの女子会が存在する。一つは、非常に高級で、敷居が高い会だ。このような集まりでは、一般的に厳しい入会条件が設定されている。例えば、参加する女性は大学学部生以上の学歴がないとならない。会の内容は、映画鑑賞やワインのテイスティング、生け花などだ。このほか、毎回会に参加する際には、ドレスアップしなければならない。
もう一つの女子会は、テーマ性のある会だ。例えば、ファッションショーやコーディネートなど。このような会の多くはスポンサーがついており、参加条件もなく、比較的参加人数も多い。
3つ目の女子会は、日本の女子会のように、もっと日常生活に密着したものだ。人数は10人以下で、比較的高級なレストランやカフェで集まり、家庭の問題や前向きな話題について話をする。この会に参加するメンバーは、日常生活での親しい友人か、仕事で知り合って意気投合したような友人同士だ。
女子会に参加したことがある女性に調査をしたところ、済南で人気のスタイルは、一つは高級感のある会、もう一つはフレンドリーな会だという。いわゆる高級感のある会とは、視野を広げ、知識を増やすことができる会で、フレンドリーな会とは、例えば3~5人程のメンバーが、プライバシーを保てるような場所で集まり、優雅に互いの家庭やファッションなどについて話したり、ポジティブな情報を分かち合ったりするもの。広告色の強い女子会は、済南の女性が最も嫌うスタイルだという。
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