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【トレンド】中古品市場 日本で人気が高い、中国でゆっくりと歩き始める

【トレンド】中古品市場  日本で人気が高い、中国でゆっくりと歩き始める 人民网日文版
2015-06-24
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导读:日本の女性消費者は、かつて国内経済が極めて低迷していた時に、必需品を買うために、やむなく自分が持っている高級

日本の女性消費者は、かつて国内経済が極めて低迷していた時に、必需品を買うために、やむなく自分が持っている高級ぜいたく品を売りに出していた。彼女らは最近、自分が保有するぜいたく品をふたたび売り始めた。ただし、今回は必需品を買うためではなく、より高級な商品を手に入れるためだ。経済が上向きつつある状況のもと、日本の消費マインド全体が、極めてポジティブな方向に向かっている。


日本の内閣府は今月初め、今年第1四半期(13月)の国内総生産(GDP)成長率改定値を発表した。これによると、前期比成長率は、速報値の0.6%から1%に、年率は速報値2.4%から3.9%に、それぞれ引き上げられた。日本の経済学者はあまねく、「日本経済は『くもり』から『時々くもり』に変わり、消費税引き上げによって低迷状態からほぼ脱出、回復傾向が徐々に確実なものとなってきた」との見方を示している。

実のところ、経済回復という点から見ると、日本経済の「バロメータ」的存在である中古品市場には、すでに変化の兆しが表れている。日本最大の高級中古品デパートを展開する「コメ兵」代表取締役社長の石原卓児氏は、「日本人の全体的な消費マインドは、ますますポジティブな方向に向かっている。中古ぜいたく品市場では、このようなマインドが極めて顕著に反映されている」とコメントした。

〇バッグを買うために手持ちのバッグを売る

日本の女性消費者は、経済が底に落ちこんでいた時、必需品を買うために、やむなく自分が持っている高級ぜいたく品を売りに出した。そして今、彼女らは最近、自分が保有するぜいたく品をふたたび売り始めた。ただし、今回は必需品を買うためではなく、より高級な商品を手に入れるためだ。

中古品市場での豊かな経験を持つ「コメ兵」の石原社長は、「日本人女性は、より高級なバッグを買うために、手持ちのバッグを売り払う。このような行動に出る背景には、自分の所得が来年さらに上がると確信する気持ちがあるからだ」と指摘する。石原社長によると、「コメ兵」でバッグを売った後、すぐに大型マーケットやレストランに直行する顧客が非常に多いという。

持続的円安進行は、高級アクセサリ市場に大きな影響をもたらした。ある統計データによると、円安の影響で、新品の高級ブランドバッグの値段が1割から2割上がり、中古品市場の価格にも「つれ高現象」が起こり、店頭商品の価格は約15%跳ね上がった。

石原社長は、「私の友人でも、何度も使っていないブランドバッグを売り払い、その後、新たにバッグを購入する人は非常に多い。新作を持つことができ、お金の節約にもなる。日本には、ぜいたく品を専門とする鑑定士という職業がある。彼らのような専門家がいることで、日本の高級中古品市場は大変成熟している」と述べた。

〇人気が高い「中古品」

日本の若者たちの間では、かなり以前から、「中古品」を買うことが一種の流行になっている。日本では、1980年代末から1990年代初めにかけて、ぜいたく品市場が大いに盛り上がったバブル絶頂期を経て、バブルが弾けて不景気になり、ぜいたく品の消費は大いに落ち込んだ。人々は当時購入した「コレクション」を売り出すようになった。この時期、日本国内で中古ぜいたく品を取り扱う店舗は、約1千店から1万店以上に膨れ上がった。世界で最も成熟した、最も正規の、コストパフォーマンスが最も高い、規模も最大の中古品市場が日本に誕生したと言えよう。多くの廃盤商品が、日本にだけあり、それらの収蔵価値はとびきり高く、将来値段が上がる可能性が極めて大きい。特に、廉価で高品質の品物は、モノの価値が値段をはるかに上回っていた。

早稲田大学2年生の林達さん(仮名)は、次の通り話した。

「中国国内の中古ぜいたく品ショップで売られているのは、ほとんどがわずか数年前の型番のものだ。一方、日本の中古ショップでは、10年前から20年前の型番の商品が揃っている。アンティーク全盛の今、日本の中古ショップの商品は、欧米で販売されているものに全く見劣りしないものばかりで、選び抜かれた良質の商品が並んでいる。商品価格については、格安と言っても過言ではない」

デザイナーの黄歴氏は、以下のような見方を示した。

「古着を買い、古着を着るのは、自分自身がその年代の人になることではなく、古着を着ることがよりトレンド性が高いためだ。これこそが、古着の神髄といえよう。1950年代に流行った服や60年代から大切に保管されてきた靴を身に着けると、自分が当時の主役になった気分になり、その時代の物語に登場する人間になったような気がする。多くの日本の若者にとって、懐古は精神性のひとつであり、服がその時代の物語を表現しているため、その服を手に入れた人間には、物語を引き継ぐという使命が科せられる」

中古ぜいたく品市場の発達によって、ぜいたく品鑑定士という職業も誕生した。

〇ゆっくりと歩き始めた中国「中古品市場」


林さんは、「中国でも、中古品を好む人がどんどん増えており、中古品市場がゆっくりとその一歩を踏み出した感じがする。ついこの前、中国の友人と、日本の中古品専門のショップを微信(WeChat)にオープンした。私たちが取り扱う商品は全て、オークションで入手したものと、日本最大の中古品ショップから仕入れたものだ。中古バッグやアクセサリのほとんどが、1980年代から1990年代のもので、もっと昔のアンティークものもある」と話した。

中国の民間調査会社「財富品質研究院」の統計データによると、現時点で、中国人消費者が中古品市場を通じて手に入れたぜいたく品の総額は約3千億元(約6兆円)に上る。一方、ジョルジオアルマーニとドルチェ&ガッバーナなどの高級ブランドは2014年、上海外灘(バンド)にあるフラッグシップショップを続々と閉店した。これらと同じ部類に属する時計ブランドのパテック・フィリップや貴金属ブランドのケリングも撤退した。エルメスは、中国二・三線都市から撤退する考えを幾度となく示している。

北京・上海・広州3都市に住む消費者の中古ぜいたく品購入意欲に関する調査結果によると、北京市民の60%は、「手持ちのぜいたく品を売って現金化したい」と答えたが、「市場に出回る中古ぜいたく品を購入したい」とした人は34%にとどまった。北京市民の「手持ちの中古品を売り払いたい」という願望は、上海市民よりはるかに高かった。国内でぜいたく品鑑定士の資格所持者がまだ少ないため、取扱い企業としての権威に欠ける点が、消費者が中古ぜいたく品を購入するのに二の足を踏む主要因となっているという分析もある。

民間の第三者鑑定機関「犀真奢侈品鑑定聯盟」の発起人である黄建偉氏は、次の通りコメントした。

「中国には今のところ、ぜいたく品鑑定業の業界基準が設けられていない。本物か偽物かについては、取扱い業者の『言うがまま』となっているのが現状だ。先進諸国では、ぜいたく品の産業チェーンは非常に完備されている。たとえばフランスでは、学校にぜいたく品マネジメント学科が設けられており、日本では、鑑定士の資格を取得しなければ専門ポストに就くことが認められていない。これに対し、中国のぜいたく品鑑定業はまだ新興業の段階にあり、『鑑定士の資質条件設定』『鑑定報告の権威性の確立』『業界規範の構築』など、発展への道のりは、まだまだ長くて遠い」。


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开设于1998年,涵盖时政、社会、文化、科技等多领域的日语网站(http://j.people.com.cn/)
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